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岡本太郎の壁画(明日の神話)

毎日通勤で利用する井の頭線の渋谷駅。
吉祥寺方面から来た井の頭線は渋谷マークシティビルの2階に着きます。ここからJR山手線や地下鉄銀座線、東横線に乗り換えられますが、私はエスカレーターで3階に上がって地下鉄銀座線に乗り換えます。地下鉄が一番上の3階から出る面白い駅です。

2008年11月17日、そのマークシティの通路の壁に巨大な壁画が出現しました。
岡本太郎の『明日の神話』という壁画で縦5.5メートル、横30メートルもあり、このビルの壁面一杯です。

2013年新春太陽の神話.jpg

この壁画は岡本太郎が万博会場の『太陽の塔』を作った時と同じ頃メキシコのホテルの壁画として製作したもので、その後ホテルが倒産してしまって行方が分らなくなっていたのを近年、今は亡き奥さんの岡本敏子さんが執念で探し出して日本に里帰りしたそうです。

岡本敏子さんとは、前の事務所の裏が岡本太郎記念館だったので時々訪れたり、道で行き会ったりして挨拶するぐらいの面識があったので、この壁画の発見と公開がとっても嬉しく感じます。

作品が発見されてこの素晴らしい芸術作品を公開するべく候補地を選んでいて、候補地が最終的に3箇所に絞られたというのをニュースで見たことがあります。
ひとつは大阪の万博公園であの太陽の塔とセットで公開と、広島市では平和公園、そしてここ渋谷のマークシティでした。

渋谷のマークシティーは毎日の通勤で利用する処だから毎日見られて僕にとっては嬉しいけど、絵の主題が原爆の炸裂する瞬間を描いたということを聞いていたので、ピカソとゲルニカのように、気持ちとしては広島の平和公園があの絵にとっては一番ふさわしいかなと考えていました。
『残念ながらとうか、嬉しいことにというか』渋谷のマークシティに決定したことに複雑な気持ちでした。

明日の神話.JPG

渋谷は非常に沢山の人が集まるところだけど、この場所は井の頭線に乗る人が主で通勤通学の同じ人が通るので、渋谷に来る大勢の人が見るにはちょっとマイナーな処かなと思っていたからです。でも繊細な壁画にとっては風雨を避けられるし、こんなに大きな壁面はそんなにないんでしょう。

この絵を一望に見られるお勧めの場所があります。
そこは、井の頭線の改札を出てマークシティの左側の小さいエスカレーターを上がって3階の地下鉄銀座線へ向かう通路です。ここなら通行人にぶつかることも無く、ほぼ目の前に絵全体が見れます。実はここは通勤で会社のある表参道に向かうコースで設置工事のときから、まだかまだかと覆いが取れるのを待っていました。但し、このコースは銀座線に乗るコースで、降りるときはここは通りません。

2012年6月青山表参道界岡本記念館.jpg      青山秋2011こどもの城 068.jpg

渋谷青山界隈では岡本太郎の作品を見ることが出来るのが、このマークシティの他に宮益坂を登った青山学院の前のこどもの城、骨董通りの中ほどの岡本太郎記念館です。

この界隈に出かけられる機会があったら、この渋谷のマークシティーの『明日の神話』、青山通りの青山学院の前の『こどもの城』、骨董通りのUTOのカシミヤを見て岡本太郎記念館という散歩コースをお勧めします。

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