カシミヤニットのカスタムオーダー UTO

2005.3 京都議定書

* カシミアおやじのたわごと *

昨年の夏は多すぎる台風の上陸に異常ともいえる酷暑、冬は北日本や日本海側では記録的な雪、ヨーロッパでも地中海岸での雪や北米・南米でも異常降雨等など。なんだか地球が怒っているみたいです。

それは地球が温暖化しているのが原因じゃないかといわれていますが、その元凶である二酸化炭素の発生をみんなで抑えましょう、という通称京都議定書が昨年2月に発効しましたね。最大の排出国であるアメリカが不参加でも何はともあれスタートしたんだから人間もまだ捨てたものじゃないと思います。私も努力しようと思います。

1950年辺りからすると東京の平均気温が2度近く上がっているそうです。たった2度かもしれませんが、実は2度とはすごいんですね。

私は少年の頃から蝶を追っかけまわす昆虫少年でしたので自然の変化には敏感なほうだと自負しています。2度というのは今の東京が1950年代の鹿児島と同じということ。九州南端の南国鹿児島と東京の気候が同じというのは大変なことだと思います。

小学生の頃、田舎の九州や西日本の南部にしか生息しないナガサキアゲハという真っ黒い翅、下翅に白い紋が入った大きなアゲハ蝶が自慢で北日本の蝶と交換したものですが、そのナガサキアゲハが今では神奈川県の小田原辺りに住み着いているそうです。

五月の連休の頃、東京郊外の高尾山や陣馬山の麓にウスバシロチョウという白い羽が透けた可憐な蝶がいます。アゲハチョウの仲間ですが、この蝶は氷河時代の生き残りと言われています。三万年から二万年前の氷河期は今より5~7度低かったそうです。なぁ~んだその程度かと思いますよね。でも氷河期が5度低かったということに比べてたった50年で2度高くなったということは大変なことだと思いませんか?

海抜が千メートル上がると気温は6・5度下がる。これは常識ですね。ということは氷河期の東京は今の千メートルの高原と同じ気候で高原の草花の上をウスバシロチョウが飛んでいたんですね。しかし氷河期が終わり地球がだんだん暖かくなるにつれて適応できなくなった植物は枯れウスバシロチョウの食草のケマンソウは気候に適応できた為に生き残ったんでしょう。

こんなに大きな地球や雄大な自然。実は繊細なんですね。そんな繊細で貴重な自然と地球を大事にしようという地球温暖化防止に少しでも寄与するように努力したいと思います。地球にやさしい生き方がカッコイイ生き方ですよね。

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