カシミヤニットのカスタムオーダー UTO

2018.1 ふるさと納税

* カシミアおやじのたわごと *

 UTOのカシミヤは岩手県北上市のふるさと納税の返礼品として好評を頂き、一昨年、昨年、今年と3年連続で約2億円の寄附を頂きました。どうしてそんなに寄附が来るの?とふるさと納税をやったことが無い人は不思議でならないようです。カシミヤがもらえる?お米がもらえる?肉やカニが届く。ふるさと納税は返礼品が有名ですが、そもそもふるさと納税とはなんでしょう?

  今、人口が都会に集中し、地方は過疎化が急速に進んでいます。住民税はそこに住む人が納める税金ですから、地方で人を育てても、人がいなくなったら税金が落ちないのが地方税の宿命です。

 私は長崎県の島原出身で、高校まで島原でその後は首都圏ですから、高校まで育ててくれた島原に地方税を収めたことはありません。

 そこで、総務省が、「都市部に集まり過ぎる住民税を、なんとか地方に移動させたい」という目的で、地方税の「20%」を上限に、納税者の意思で移動させることが出来ることにしたのです。80%は住居の自治体に残りますから、「都会の税金が全部出て行く!」と言って騒ぐメディアは不勉強過ぎます。

 

 初めの頃のふるさと納税は、寄附を貰ってもお礼状を出すぐらいだったので低迷していました。しかしある自治体が、「思いもよらぬ寄附が来たので、感謝の意を込めて寄附金の一部から当地の名産品を地場から買い上げて寄附者にお礼を送った」のがブームの始まりです。その後、「ふるさとチョイス」というウェブサイトが始まって一か所で返礼品が観られて、そのままウェブサイトで寄附が出来るという利便性で飛躍的に増えました。

 このふるさと納税の可能性をいち早く見抜いた何人かの自治体の職員さんが、何億円という寄附を集めた成功例や、「人口数千人の町に何億円の寄附!」等とメディアが大きく取り上げたことで一気にブレイクしたのです。 

 UTOのカシミヤを返礼品にする岩手県北上市では返礼品の規約を厳しく規定しています。当初の返礼率は40%前後でしたが、ある自治体は返礼率を80%にして群を抜いた寄附額を集めたり、ある自治体は金券のような商品券を出すという、なりふり構わない手段が、メディアの格好の餌食となりふるさと納税自体の存続が危ぶまれる事態になりました。

 そこで総務省が、返礼率30%や、高額品や家電製品の返礼の禁止など、ある程度の基準を決め一段らく。UTOは基準を決めてもらって一安心しました。

 ふるさと納税の特徴として、自分の寄附の使い道を指定が出来ることが素晴らしいと思います。今後は使い道で寄附を決める人も増えると思います。

 画期的なふるさと納税。長く続いてほしいものです。ふるさと納税は殆どの納税者が対象だと思いますので、一度検討された方が良いと思います。 

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