UTO(株式会社ユーティーオー)

2018.10  蝉取りの想い出

 これを書いている今はまだ7月。災害と言えるほどの暑さに地球がどうにかなってしまったんじゃないかと思います。

  青山は都会のど真ん中ですが、南青山を大きく占めるのが青山墓地です。青山通りからは見えませんがビルの奥に広大な墓地が広がり貴重な緑がある都会のオアシスです。明治7年に出来た墓地ですから100年を超すような木もあります。

 その木の一つに沢山のセミの抜け殻を見つけました。懐かしく子供のころを思い出して思わず写真を撮りました。

  セミの想い出はやっぱり蝉取りです。子供のころの1950年代の九州島原は随分貧しくて補虫網みなどしゃれたものは誰も持っていなくて、細竹の先に輪っかを作って、その輪っかにクモの巣を何重にも巻き付けて、クモの糸のねばりでセミをくっつけて捕るのです。

 何度も失敗して、逃げられるたびにおしっこをかけられたけど、成功して、セミがくっついてバタバタと暴れる感触がいまだに手に残っています。捕ったセミは鳴くでもなくじっとしていているだけで面白くないので、すぐに逃がすのですが、あの息を凝らしてセミ捕りをするときの緊張感が子供なりにスリルがあって楽しい想い出です。

  そのセミはシャウ!シャウ!シャウ!というけたたましい声で鳴くクマゼミでした。

 島原でセミと言えばクマゼミでしたが、高校を出て関東に来て以来、セミはアブラゼミやミンミンゼミなどであのけたたましいクマゼミの声は聴かれません。時々、テレビの中継などで関西や九州などの映像と一緒にあのシャウ!シャウ!シャウ!が聞こえてくると、「あ!クマゼミだ!懐かしい!」と感じていました。

 そのクマゼミの声を昨年東京で聴き、ビックリしました。青山5丁目の青南小学校の前の御幸通りの並木であの懐かしいというか、うるさいシャウシャウシャウという鳴声を間違えるはずがありません。今年も通勤の時に聴きました。 地球の温暖化で、とうとうクマゼミが関東まで生息するようになったことを確信しました。

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