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田町武家屋敷ホテル 角館・秋田

 角館駅を出てノンビリと歩いて5~6分で田町武家屋敷通りの交差点に到着。

 おぉ!ここが角館の武家屋敷か。田町武家屋敷通りは狭い通りながらも両側に黒板塀が続き木々の緑が通りにまで張り出したなかなか落ち着いた通りです。(この時はこの田町武家屋敷が角館の武家屋敷と勘違いしていました)

田町武家屋敷ホテル

 左に曲がってすぐ右側に立派な武家屋敷があり、西宮家・無料公開と書いてあります。その向かいがわに角館市の図書館と新潮社記念文学館があり知的な街、角館を予感させます。

 

 通りの奥の右側に田町武家屋敷ホテルはありました。敷地の中に天然記念物の枝垂桜と見事な樅(もみ)の大木が聳え古い伝統的な佇まいを壊さない小さいながらもきちんと自分の位置を占めているという印象がもてて安心し嬉しくなりました。

 あ、そうか?ホテルにあるというイタリアンレストランの『樅の木亭』はこのもみの巨木にちなんだのか?と合点です。

 

 通りから見える民家風のこじんまりした入り口とホテルの看板のロゴのセンスが光ります。

 部屋に入る時靴を脱ぐのがこのホテルスタイル。スリッパも有るけど黒光りの床は夏場は裸足が気持ちいい。冬は床暖房らしい。

 ベッドの上に浴衣の変わりにコットンの先染め風の作務衣あり。全体的にシックな色で統一されたレトロモダンな古民家風というのでしょうか。

田町武家屋敷ホテルベッドルーム

 翌朝、散歩は5時スタート。いざ武家屋敷へ。

 田町のホテルから歩いて10分足らずで角館武家屋敷のメインである東勝楽丁の入り口の角館町役場へ到着。角館の武家屋敷街もさすが早朝の5時過ぎは人通りもなく独り占めです。

 ここから望む武家屋敷街は、道路の白いラインを無くし清掃が行き届いた道の両脇に続く黒い板塀。その上から通りに覆い被さる枝垂桜の緑。屋敷の中に亭々と聳える木々と溢れる緑、今までに見た角館のポスターや写真は必ずといっていいほど桜の季節の絵だったけど、それらのどの写真よりずっと素敵な光景です。

武家屋ホテル ペン

 早朝なので殆んどの門は閉ざされていますが、比較的低い板塀から丁度男性の目線と同じぐらいの高さで中の様子が見え、黒く落ち着いた歴史的な武家屋敷が伺えます。

 塀の中は一様ではなく昔からの屋敷や現代的な家があるが表の通りからは統一感があって素晴らしいし。

 道の両脇に浅い水路が作られ、澄んだ水が音もなく流れています。

 黒い塀と緑の中の道端に郵便ポストがぽつんと立っていてその赤がとっても目立ち、映画のワンシーンのようです。

 歴史的な武家屋敷の中や資料を見学できないのはちょっと残念ですが、この街並で十分満足。

 

 ここから折り返し。左に曲がって桧木内川(ひのきないがわ)に沿いを通ってホテルに帰ります。この桧木内川沿いの桜並木の土手は2キロも続く桜並木です。

 

 今日は日曜日、せっかくだからまたぎの里を通る秋田縦貫鉄道に乗って帰ろうかな。

新潮社文学館

 

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